■乗員体重・積載質量
DOPPELGANGER自転車は、日本工業規格[JIS]に定められたフレーム強度試験(耐振性・疲労・前倒し衝撃)を実際に行い、その設計上の安全が確認できたフレームのみを製品に採用しています。 またDOPPELGANGERの自転車製品は、JIS D 9111 に定める大分類にて一般用自転車に分類され、その想定する使用条件は表2 -諸元を参考としています。
引用:JIS D 9111 自転車-分類及び諸元
乗員体重については、その車種を設計する上での指標となるものです。そのため、乗員体重を超える方が常用された場合は、自転車各部品の消耗・劣化度合いが増すことが考えられます。その場合、通常保証の範囲であっても適用外となる場合があります。
スポーツ用自転車として一般に販売されているロードバイクやクロスバイクは、主にスチールが素材として使用されるシティサイクルと比較して軽量化や乗車姿勢を前傾にすることによって舗装路での高速走行を可能としています。
日本の道路交通法上、自転車は軽車両であり車道を走行することになり、条件によっては歩道を走行可能な状況ですが、シティサイクルを利用している多くの消費者が常時歩道を走行しているのが現状です。
例えばこのような歩道走行の際に注意が必要なのが歩道と車道の段差であり、段差への進入はスポーツ用自転車においては想定しておらず、パンクやスポーク折れなどのトラブルの原因になります。
また、走行中の振動や車両の転倒は自転車にとってダメージであり、疲労が蓄積されたり、傷が入ることによりフレームの破損につながる可能性があります。
■自転車の安全基準について
自転車の安全基準について、日本では日本工業規格[JIS]が定める「JIS D 9301」が一般的です。フレームの強度に対する試験項目についても複数あり、自転車の分類及び用途により試験条件が異なります。
・フレームの耐振性試験
引用:JIS D 9301 一般用自転車
フレームの耐振性試験は、路面の突き上げなど細かな振動を想定したものと言え、金属疲労の蓄積によって破断することを前提としつつ規定回数内で破断することがないかを確認するものと言えます。
ダイヤモンド形の自転車に対して、非ダイヤモンド形の自転車は比較的強度が低いため、おもりが軽く設定され、振動回数も70%に留まります。折りたたみ自転車などもこちらに含まれます。
どのような素材にも寿命があり、乗員の体重が重い・走行距離が長い・使用頻度が高い・レース走行や登坂など負荷を掛けるなど、想定よりも速く素材の寿命が訪れる可能性が高まります。
また、風雨や太陽光による劣化やサビ、駐輪場や走行中の転倒による傷・凹みも製品のダメージとなり、フレームの破壊につながる可能性があります。