フロントディレイラーの調節方法は、ストロークの調節、インデックスの調節、ディレイラー取り付け位置調節の3種類の方法があります。
下記の手順に調節を行います。【画像はDOPPELGANGER d2を使用】
【インデックスの調整】
ハンドル左側のシフターをローギア(内側)に設定した状態で変速ワイヤーにたるみがないか確認します。この時ワイヤーにたるみがあればディレイラーとの接続部のネジにてたるみを解消します。
ハンドル部左側シフターの付け根に位置する調節アジャスター(左画像)を微調節します。
最初にフロントギアをセンター(2速)×リアギアをロー(1速)に合わせ、アジャスターを回してディレイラーの内側のガイドプレートがチェーンにギリギリの位置に設定します。
続いてフロントギアをセンター(2速)×リアギアをトップ(6,7速)に合わせ、再度アジャスターを回して、ディレイラーの外側のガイドプレートが、チェーンにギリギリの位置に調節します。両者設定を行った後、フロントギアをインナーとアウターをシフターで変速し、きちんと動作しているかチェックします。
【ストロークの調整】
左画像の各ストローク調整ボルトにてディレイラーガイドの動きを調節します。ネジ下に刻印される[HIGH]はアウターの外側の限界、[LOW]はインナーの内側の限界を調節します。プラスドライバーを時計回り締めると、[HIGH]、[LOW]共にストローク(チェーンとの距離)は狭くなります。
[HIGH]の調整の場合、フロントギアをアウター(外側)にリアギアをトップ(外側)にしたときに、フロントディレイラーの外側のガイドプレートとチェーンのすき間を0.5mm以内に調節します。
[LOW]の調整の場合、フロントギアをインナー(内側)、リアをローギア(内側)にしたときに、フロントディレイラーの内側のガイドプレートとチェーンのすき間を0.5mm以内に調節します。
【取り付け位置の確認】 (それでも治らない場合は・・・)
フロントディレイラーの取り付け位置を確認します。フロントディレイラーとアウターギアとのすき間は約1~2mmに調節します【画像(説明の為、チェーンガードを取り外しています)】。
フロントディレイラーのガイドプレートが、アウターギアと平行になるようにセットする【画像】。
取り付け位置の調節を行った後、再度ストローク調節、インデックス調節を行い、正常に変速が行われるか確認します。