BMXのブレーキ調整方法

弊社が製造する自転車は工場出荷時に点検・調整済みですが、運送時の振動などにより調整に狂いが生じる場合があります。 そのためブレーキ・変速機については購入後に点検・再調整をお願いする場合がございます。(これらの調整は製品保証の対象となりません) また、ブレーキや変速機に使用するワイヤーは、細い金属糸をよりあわせて作られているという性質上、強い張力がかかると(ワイヤーには常に張力がかかっています)、 使用していくうちに「初期伸び」と言われる現象が発生し、変速機やブレーキに微妙な狂いが生じることがあります。 このような場合は以下をご参照いただき、調整をお試しください。

弊社BMXのリムはアルミ地金仕上げもしくはアルマイト仕上げとなります。 トリックを行う際にはメッキなど摩擦係数が高い表面処理を行ったリムが有利ではありますが、 逆にブレーキの利きが急激過ぎて日常の使用に支障をきたす場合、テクニックが習熟していない場合は危険を伴う場合があります。 弊社では入門用に購入されるお客様が多いこと、また上記の理由によりアルミ地金仕上げもしくはアルマイト仕上げを採用しています。 

弊社BMXに採用するブレーキ(X-9EZ2以降モデルはリアのみ)は強度に優れる「Uブレーキ」を採用しています。中央引きの片持ちブレーキの一種で主にBMX車に使われているもので、激しく体を動かすフリースタイルBMXでは意図的にシートステー下側に装備されており、他種ブレーキのようにすこしでも突起があれば致命的なミスにつながるため、このポジションに設置せれております。このブレーキは剛性に優れる反面、調整が他のブレーキに比べてやや難しいという側面を持っていますが、ここでは簡単にUブレーキの調節方法を紹介します。

 

※X9EZ2より以前のモデルをお持ちの方は下記調節方法で前後ブレーキを調節します。
※X9EZ2以降のモデルは前輪がキャリパーブレーキを採用し、後輪のみUブレーキを採用します。フロントブレーキの調節方法はQ31のキャリパーブレーキの調節方法をご参考ください。

●ブレーキシューとリム面が均一に接触しないときは

ブレーキシューは、様々な自転車(ブレーキ形式)に対応できるよう、方向性の調整幅が大きくとられています。凹型ワッシャーと凸型ワッシャーを組み合わせることで、ブレーキシューはブレーキキャリパーに対して上下左右に角度を変えることができます。この角度を変えるには、ブレーキシューを取り付けているナットを緩め、ブレーキシューとリム面が均一に接触するように調整してください。

※シューの角度調節はQ25 ブレーキの調節方法(Vブレーキ編)の(ブレーキシューが斜めにずれている・・・・)をご参考ください。

 

●ブレーキキャリパーの戻りが悪いときは?

ブレーキキャリパーの戻りが悪い、またはブレーキキャリパーがリムに当たったまま戻らない、といった場合は下記に従って調整を行ってください。 キャリパーを固定しているボルトを、六角レンチを反時計回りに緩めます。

 

ボルトの外側のナット内部には「ばね」が内蔵されており、ブレーキキャリパーはこの「ばね」の反発力を利用して戻ります。ブレーキキャリパーの戻りが弱いということは、この「ばね」の反発力が弱いということであり、ナットを回してばねの反発力を強めます。

 

反発力を強くするには、スパナやレンチを使用してナットを黄色い矢印(①)の方向へ回しながら、ボルトを時計回りの方向(②)に回して締めこみます。ボルトを締めこむと、ナットがばねの反発力を保ったまま固定され、ブレーキキャリパーの戻る力が強くなります。ナットを①の方向へ回せば回すほどブレーキキャリパーの戻る力は強くなりますが、あまりに強くすると内蔵されたばねが破損する可能性がありますので、加減を見ながら調整してください。 ※キャリパーの反発力は、左右で均等に調整しておかないと、反発力が強い側に引っ張られブレーキの効きやキャリパーの戻りが偏ってしまう場合がありますので、それぞれの反発力が均等になるように調整してください。 ※ナットを締めすぎると、内蔵された「ばね」が飛び出ることがありますので、締めすぎにはご注意ください。

 

※キャリパーの反発力は、左右で均等に調整しておかないと、反発力が強い側に引っ張られブレーキの効きやキャリパーの戻りが偏ってしまう場合がありますので、それぞれの反発力が均等になるように調整してください。
※ナットを締めすぎると、内蔵された「ばね」が飛び出ることがありますので、締めすぎにはご注意ください。

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